Manufacturing process

生麩製造工程

熟練職人の技が宿る生麩の製造工程

職人の手で丁寧に練り上げられる工程は、生麩のしなやかな食感と深い味わいを形づくる大切な時間です。時間や手間を惜しまず、気温や湿度のわずかな違いにも細やかに向き合いながら、熟練の感覚を頼りに一つひとつを仕上げています。伝統を今に受け継ぐ製法や手順、道具や所作に込められた職人たちの想いを通じて、生麩ができるまでの全ての工程を詳細にお伝えしていきます。

棒麩

棒麩ができるまで

当社は40種類以上の生麩を製造。伝統の技で、切り込みから練り、ちぎり、伸ばし、湯がき、枠入れ、蒸しまで職人の手仕事で丁寧に仕上げます。豊かな食感と風味をお届けし、多彩なニーズに応えます。
  • 切り込み

    切り込み

    小麦たんぱくともち粉を切り込み機で混ぜ合わせる工程です。グルテンを丁寧に洗い出し、適度な弾力としなやかさを引き出します。
  • 練り

    練り

    機械と職人の技で均一に練り上げます。粘りと弾力を持つ生地が完成し、生麩独特のもちもちとした食感としなやかなコシが生まれます。
  • ちぎり

    ちぎり

    生地を手で優しくちぎり、一つひとつ均一な大きさに整えます。柔らかい生地を丁寧に扱う技術が重要です。
  • 伸ばし

    伸ばし

    ちぎった生地を均一な太さと長さに伸ばし、適度長さに切ります。力加減が仕上がりを左右する繊細な作業で、職人の経験と感覚が活きる、完成度を高める重要な工程です。
  • 湯がく

    湯がく

    切った棒麩を沸騰した湯で短時間茹で、形を整えグルテンを安定させます。
  • 枠に入れる

    枠に入れる

    湯がいた棒麩を蒸し器用の枠に並べ、形を固定します。均一に並べて蒸し上げる準備を整えます。
  • 蒸す

    蒸す

    枠に入れた生麩を蒸し器で蒸します。蒸すことでしっとりもちもちの弾力と風味が完成し、生麩ならではの食感を生み出します。
  • 完成

    完成

    ちもちとした食感と豊かな風味が楽しめる生麩の完成です。

花麩

花麩ができるまで

当社が手掛ける花麩は、繊細な形状と美しい色合いが特徴です。伝統の技術を活かし、丁寧な切り込みや練り、成形で仕上げています。ふんわりとした食感と華やかな見た目が料理に彩りを添え、季節感や趣を豊かに演出します。
  • 切り込み

    切り込み

    主原料の小麦たんぱく(グルテン)と上質のもち粉を切り込機で丁寧に混ぜ、生麩の基礎となる生地を作ります。
  • 練る

    練る

    できた生地をしっかり練り上げ、色粉を加えて、赤や緑など色とりどりの10色の生地を作り分けます。
  • 重ねる

    重ねる

    色とりどりの生地をグラデーションが美しく見えるように順番に重ねます。
  • 伸ばす

    伸ばす

    重ねた生地を職人の手で一定の太さ・長さに整えながら、均一になるように切り出していきます。
  • しめる

    しめる

    切った生地を一度ゆで、形を整えるため木型に入れ、崩れないようタコ糸でしっかりと縛ります。
  • 茹でる

    茹でる

    木型ごと大釜でじっくりと茹でることで、生地をしっかりと固め、花麩としての形を仕上げていきます。
  • 完成

    完成

    食卓を彩る華やかな花麩の完成です。